運送保険
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運送保険とは、日本国内を鉄道・トラック・自動車(フェリーボート積載中を含みます。)・航空機・郵便等によって輸送される貨物が、偶然な事故によって被る損害に対して保険金をお支払いする保険です。この保険では、製品、半製品、原材料のほか、有価証券・貨紙幣類、引越荷物など、輸送されるさまざまな貨物が対象となります。保険期間とは、保険の責任開始から終了までの期間をいいます。運送保険では、「発送地Aから仕向地Bまで」というように、日時ではなく、輸送区間によって保険期間(責任の始期と終期)を定めています。運送保険普通保険約款では、以下のとおり定めています。「輸送開始のために、貨物が保険証券記載の発送地における保管場所から搬出された時またはその保管場所において貨物の輸送用具への積込みが開始された時のいずれか早い時に始まり、通常の輸送過程を経て、貨物が保険証券記載の仕向地における荷受人の指定した保管場所に搬入された時またはその保管場所において輸送用具から荷卸しされた時のいずれか遅い時に終わります。」●保険金額は、ご契約の際に協定した保険の対象(貨物)の価額です。保険会社がお支払いする保険金の最高限度額のことです。一般的には、仕切状面価額(注1)を保険金額とし、適正な保険価額(注2)にてご契約ください。(注1)仕切状や納品書等に記載された価額のことです。(注2)貨物の価値を金銭的に評価した価額のことです。●保険料は、下記条件に基づいて算出いたします。お支払いいただく保険料は、担保条件、貨物の種類、性質、梱包、輸送方法、輸送区間などによって異なります。輸送の安全と安心のために運送保険運送保険は1輸送ごとの契約となります。そのため、輸送の都度、貨物の明細、保険金額、輸送手段、輸送区間、ご希望の担保条件などを所定の申込書に記載し、お申し込みと同時に保険料をお支払いいただきます。なお、継続的にお申し込みを希望される場合には、1か月一括申込みなどの各種の簡略な方法もございます。輸送中の貨物に損害が生じた場合、その損害が運送業者などの過失によって生じたものであれば、運送約款等に基づき、運送業者は荷主に対してその損害を賠償しなければなりません。しかし、台風等の天災や第三者による加害事故等の不可抗力による損害など、運送業者に過失のない損害の場合、運送業者は賠償責任を負いません。このような場合に備えて、荷主の任意の申込みにより、「運送保険」にご加入いただきますと、上記の補償も含めて、オールリスク(注)の補償をご提供いたします。一方、貨物の輸送を委託された運送業者が誤って貨物に損害を与えた場合、運送業者は荷主に対して法律上または運送契約上(運送約款等)の賠償責任を負うため、運送業者のみなさまには、「⑧運送業者貨物賠償責任保険」が必要となります。(注)オールリスクとは、約款に定める「保険金をお支払いできない損害」を除き、輸送中に発生した偶然な事故による損害を補償するものです。

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