楽天損保の現状2019
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321 内部統制システムの基本方針 当社は、「内部統制システムの基本方針」について下記のとおり決定し、業務の適正を確保するための体制を構築しています。 経営理念の実現を目的として、下記の内部統制システムの基本方針(12項目)を定めています。1. 取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制 当社では、コンプライアンスについて、経営の最重要課題と位置づけ、「法令等遵守に係る基本方針」「勧誘方針」を定めています。 コンプライアンス推進のための体制としては、コンプライアンスの確立状況を把握し、強化するために、取締役社長を委員長とする「コンプライアンス委員会」を、その下部組織として「コンプライアンス業務部会」を、また、各営業本部に「本部コンプライアンス部会」を設置し、会社全体のコンプライアンス統括部署としてコンプライアンス業務部を設けています。 指針としては「コンプライアンス・マニュアル」を策定するとともに、「コンプライアンス・プログラム」を作成し、役職員に徹底しています。 社内通報制度(「コンプライアンス・ホットライン」)を設けて、社内の自浄作用を促しています。 業務執行部門における内部管理態勢等の適切性および有効性を検証し、自ら改善を図るために、業務執行部門から独立した内部監査部が監査を実施し、その結果を取締役会に報告しています。2. 反社会的勢力等への体制 反社会的勢力等による不当要求等に対して、「反社会的勢力への対応に関する基本方針」、「法令等遵守に係る基本方針」、社内マニュアル等に明文の根拠を設け、組織全体として対応しています。具体的には、市民社会の秩序や安全、役職員の安全を確保するために、警察等外部の専門機関との緊密な連携関係の構築を通じて、一切の不当要求の拒絶を行います。3. 顧客保護等に関する体制 当社は、お客様の苦情(お客様の声)を宝物として受け止め、対応する組織としてお客様相談部を設置しています。お客様相談部は、日々の苦情(お客様の声)を毎日、関係役員にメール配信するほか、当該苦情の発生原因を分析し、速やかに対応を実施しています。苦情は、毎月月初に発生状況を本社各部室業務進捗報告で社内へ通知し、四半期毎に発生、原因、対策を分析し取締役会、経営会議およびリスク管理委員会へ報告される体制を構築しています。 また、ご契約のあったお客様、保険金支払いのあったお客様へアンケートを実施し、業務改善に役立てています。 保険金等の支払いに関する苦情事案に関しては、「保険金等支払管理部会」において、お客様の視点に立ち、社外有識者(弁護士、医師等)の見解も踏まえ検証する体制を構築しています。4. 取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制 「文書保存規程」に従い、取締役の職務執行に係る情報を文書または電磁的媒体(以下「文書等」という)に記録し、保存します。取締役は、常時、これらの文書等を閲覧できます。5. 財務報告の適正性を確保する体制 財務報告については、「経理規程」「決算事務処理の基本事項」を制定し、財務文書の適正性を確保しています。Ⅱ 当社の運営

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