楽天損保の現状2019
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37取締役会リスク管理委員会(事務局リスク管理部)保険引受リスク商品業務部保険引受リスク管理部会資産運用リスクリスク管理部資産運用リスク管理部会事務リスク業務管理部事務リスク管理部会システムリスクIT企画部システムリスク管理部会大規模災害リスク人事総務部BCP部会経営リスクその他リスク総合企画部統合的リスク管理(リスク管理部)総合企画部風評リスク人事総務部労務人事リスクリスク管理に対する組織体制(注1) 第三分野に係る保険商品第三分野に係る保険商品とは、一般的には医療保険やがん保険、介護保険のような疾病や傷害による保険金や治療のための給付金が支払われる保険商品をいいます。当社においてストレステストおよび負債十分性テストの対象となる保険商品は、介護費用保険および長期所得補償保険となります。(注2) ストレステストストレステストとは、保険商品の販売に際し、あらかじめ設定した事故発生率に基づく将来の支払保険金予測値と、販売後の支払保険金の実績に基づく将来の支払保険金予測値とを比較し、前者が後者を上回っているかを確認するテストをいいます。後者が前者を上回る場合は危険準備金Ⅳ(第三分野に係る保険商品の保険リスクに備える危険準備金)を積み立てることとしています。(注3) 負債十分性テスト負債十分性テストとは、ストレステストにおいて危険準備金Ⅳを積み立てた場合に、支払保険金に加え、事業費なども考慮に入れた収支分析を行い、将来において資産が負債である保険料積立金を上回っているかを確認するテストをいいます。負債が資産を上回る場合は追加責任準備金を積み立てることとしています。【2】 リスク管理の体制当社では保険事業にかかるリスクについて組織横断的な事項に対応し、リスク管理に関する一元的な態勢を確立するため、取締役会の下部組織として、「リスク管理委員会」を設置しています。同委員会は社長を委員長、執行役員等を委員とし、経営陣のリーダーシップにもとづく、リスク管理態勢を構築しています。なお、同委員会はリスクに応じたリスク所管部門の設定、リスク管理態勢の整備、リスク状況の把握・分析・評価ならびに業務執行部門への指導等、ALM(資産と負債の統合管理)等の統合的リスク管理を行っており、リスク管理部が同委員会の事務局としての役割を担っています。【1】 第三分野保険に係る責任準備金の積立の適切性を確保するための考え方第三分野に係る保険商品(注1)は医療政策などの外的要因の影響を受けやすく、保険期間が長期に亘ることから将来の保険事故の発生に関し不確実性を有しています。この不確実性に対する適切な責任準備金を積み立てるため、保険事故の実績に応じた検証として、ストレステスト(注2)および負債十分性テスト(注3)を行っています。3 健全な保険数理に基づく第三分野保険に係る責任準備金の確認についての合理性および妥当性Ⅰ 当社の概況および組織Ⅱ 当社の運営Ⅲ 当社の主要な業務の内容Ⅳ 損害保険用語の解説Ⅴ 業績データ

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