楽天損保の現状2019
84/140

82【1】 事業の経過および成果等決算のしくみ (単位:百万円)当事業年度の国内経済は、自然災害による輸出や個人支出の抑制、米中貿易摩擦による世界経済への先行き懸念があったものの、設備投資の堅調な拡大や賃金上昇等の要因により底堅く推移しました。このような環境下、当社は、2018年4月24日付で楽天株式会社の完全子会社となり、7月2日より社名を「楽天損害保険株式会社」と改め、営業を開始しました。当社の住宅向け火災保険(ペットネーム:ホームアシスト)は、価格.com 保険アワードで3年連続(2017・2018・2019年度)総合第1位を獲得しました。加えて、傷害総合保険(ペットネーム:サイクルアシスト)は、株式会社 oriconMEが発表した2019年オリコン顧客満足度ランキング 自転車保険において、第1位を受賞するなど、多くのお客さまからご好評をいただきました。これから当社は、伝統的な代理店ビジネスに加え、独自の会員基盤である「楽天エコシステム」を持つ楽天株式会社との緊密な協力関係のもとで、インターネットサービスとの親和性が高い商品ラインナップをさらに拡充し、一層の成長を目指します。当事業年度における業績の概要は、以下のとおりです。正味収入保険料は、当社の重点販売チャンネルである来店型ショップをはじめとする「比較推奨型代理店」に対する営業活動の推進に加え、インターネット上で保険契約手続きを完結できる商品の開発にも注力しましたが、前期比708百万円減の36,296百万円となりました。正味支払保険金は、台風21号をはじめとした大規模自然災害が多発した影響で、前期比11,451百万円増の32,297百万円となりました。また、保険引受に係る営業費及び一般管理費は前期比948百万円増の10,634百万円となりました。この結果、正味収入保険料から正味支払保険金、損害調査費、諸手数料及び集金費ならびに保険引受に係る営業費及び一般管理費を控除した収支残高は、前期から13,202百万円悪化し、16,860百万円の損失となりました。これに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、前期比2,482百万円増加したものの8,495百万円の損失となりました。利息及び配当金収入は前期比285百万円増の6,002百万円となりました。有価証券売却益は前期比2,542百万円増の5,830百万円となりました。また、有価証券評価損は前期比364百万円増の393百万円となりました。以上の結果、当事業年度の経常収益は前期比711百万円増の92,098百万円、経常費用は前期比3,673百万円減の91,660百万円、経常利益は438百万円となりました。これに特別損失として資産価格が下落するリスクに備えるために価格変動準備金へ201百万円繰り入れ、その他法人税及び住民税、法人税等調整額を減じた当期純利益は377百万円となりました。また、ソルベンシー・マージン比率は前期の694.5%から636.6%となりました。その他経常収益 212経常収益 92,098特別損益 ▲215法人税等 ▲155当期純利益 377経常費用 91,660経常利益 438保険引受収益保険引受費用その他収支保険引受利益営業費及び一般管理費 10,716うち保険引受に係る営業費及び一般管理費その他経常費用 7310,634保険引受に係る営業費及び一般管理費資産運用収益利息及び配当金収入有価証券売却益積立保険料等運用益振替その他10,8196,0027,1502,36834保険引受収益正味収入保険料収入積立保険料積立保険料等運用益その他81,06636,29615,1762,36827,224保険引受費用正味支払保険金損害調査費諸手数料及び集金費満期返戻金その他資産運用費用有価証券売却損有価証券評価損その他2,1651,320393451▲8,49522278,70410,63481,06678,70432,2972,0208,20436,0151661 当社の主要な業務に関する事項Ⅴ 業績データ

元のページ  ../index.html#84

このブックを見る